様々な病気や障害や加齢によって片麻痺の人は少なくありません。そこで、片麻痺の人でも気軽に参加できる「レクリエーション」や「レクリエーションゲーム」を行うことで、片麻痺の人の適応能力を高めストレスを発散させる手助けになります。
その意味で、「石拾いゲーム」は最も手軽なゲームの1つです。「石拾いゲーム」に最も適した石は碁石です。碁石は白と黒の2種類で、大きさも小さ過ぎず大き過ぎないからです。
まず、「石拾いゲーム」はテーブルの左右に対戦者に座ってもらいます。そして、テーブルの真ん中に白と黒の碁石を山盛りにし、後は合図で白か黒の碁石を自分のカゴに入れるだけです。「石拾いゲーム」は指先を使うため、片麻痺の人の適応能力を高める効果が期待できます。
最近、高齢者のリハビリをテレビゲームで行う「リハビリゲーム」が浸透しています。
もともと、リハビリとは苦痛と忍耐と努力を伴うキツイ作業で、少なくともリハビリは楽しいことではありませんでした。
しかし、リハビリをテレビゲーム感覚で行う「リハビリゲーム」は、苦痛と忍耐だけではありません。「リハビリゲーム」には楽しさが加味されているのです。その意味では「リハビリゲーム」は「レクリエーション」の1つと捉えられないこともありません。
しかも、「リハビリゲーム」にはセンサーが付いており、利用者の動きをセンサーが感知して知らせます。例えば、1回の運動を行うと、テレビゲームの画面で色鮮やかな竹が生長したりするのです。その結果、つい苦痛を忘れてリハビリに励んでしまうのです。「リハビリゲーム」を利用する高齢者に言わせると「おもしろいから、つい続けてしまいます」とのことです。
この様な「リハビリゲーム」を開発したのは九州大学大学院・芸術工学研究所の松隅講師で、地元の病院から「単調なリハビリに高齢者が飽きてしまう」という悩みが持ち込まれたことが開発の発端だったと言います。現在、既に10の施設で導入済みで、今後「リハビリゲーム」が進化するとリハビリは楽しいものになるかもしれません。